◆背景・目的
2014年に道路法が改定され、トンネルや橋に対して必要な知識および技能を有する者が5年に一度近接目視により定期的に点検をするよう義務づけた。
埼玉県では約19,000橋が供用されている。その約4割が建設後50年以上を経過しており、経年劣化などによる老朽化大きな問題となっている。このことから、現在は定期点検や点検結果等に基づく橋梁補修も実施されてきているが、一方で県内において橋を点検、診断する技術者が少ないことや、より効率的かつ効果的なメンテナンスに向けた点検手法や評価判断方法、維持補修技術なども求められている。
以上を背景として、埼玉県内の基幹インフラ施設である道路橋の維持管理(点検、診断、補修・補強)について広く意見を収集するとともに、その保全施策や保全技術に対して検討・研究を行うこと及び県内橋梁技術者を育成して、県内橋梁の保全の効率化に貢献していくことを主な目的とする。
◆活動方針
本研究会は、産学官の連携として 2018 年度に発足し、初年度は技術者育成の講習会開催や補修・更新の考え方や点検成果の編集手法について検討を進めるとともに埼玉県道路メンテナンス会議と連携した活動を行ってきたところである。
第 2 年度である 2019 年度以降はこれらをさらに深化・進捗させるとともに更なる研究課題の提示と研究を行い、今後の埼玉県内橋梁のメンテナンス技術に資する活動を実施する。
◆組織
■本部・会長
埼玉大学レジリエント社会研究センター 睦好名誉教授
■事務局
一般社団法人埼玉建設コンサルタント技術研修協会(さいたま橋梁メンテナンス検討会)
■構成員
埼玉大学レジリエント社会研究センター(インフラ強靭化部門)
ものつくり大学(建設学科)
国土交通省関東地方整備局大宮国道事務所(オブザーバー)
埼玉県県土整備部(道路政策課 道路街路課 道路環境課)
さいたま市土木部(道路環境課)
一般社団法人埼玉建設コンサルタント技術研修協会(さいたま橋梁メンテナンス検討会)